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CoCシナリオ 私はあなただけを見つめる

推奨人数:2人(KPCと行くこと推奨)
推奨技能:応急手当or医学、交渉技能、高POW推奨

ロスト率高めだと思います

























【導入】
探索者は、ひまわり畑に来ている。
爽やかな天気の中、沢山のひまわりに囲まれ、癒される。
すると、探索者の目の前に、小学校低学年ぐらいだろうか。とても美しい金髪をした外国人の少女が現れる。
その少女は探索者の方を見ると、じいっと見つめた後、あどけない笑顔を向け、ひまわり畑の中を走っていく。
探索者は気になって、追いかけてしまうだろう。


【探索】
探索者が少女を探して走った先は丘のようになっていた。
丘の下とはうって変わって、灼熱の太陽が探索者を照らす。
そしてそこには、大きな大きな、茎の先が見えない程のひまわりが伸びている。
花を確認しようと上を見るも、眩しすぎて花びらの輪郭しか見えないだろう。

周りには、祠がある事が分かる。それから、盛り上がった地面がある。

丘の下を見てみると、そこには先ほどまであったひまわり畑が無い事に気付く。それどころか、闇すらも無い、まさに『無』があるという事に気付いてしまう。SAN 0/1

ひまわりを確認すると、<目星>で、ひまわりの下には大きな五芒星がうっすらと書かれている事が分かる。(封印のため)
その魔方陣は消そうとしても、強く書かれており消せない。


祠を見ると、鍵が開いている。
鍵を開けて中を見ると、探索者は酷い頭痛に襲われる。
そして、脳に直接大量の情報、映像が流れ込んでくる。

あどけない、しかし覚悟を決めた表情をした少女の目の前に、大きなひとつ目の、花のような存在がある。
少女は何の躊躇いも無しに、その花の前に立つ。
怖がる素振りを一切見せない少女に、ひとつ目の花はたじろぐ。

少女とひとつ目の花は、お互いに寄り添う。
ある日は走り回る少女を大きな目で見つめ、ある日は共に昼寝をする。ふたりの目は、楽しさに包まれていた。

ひとつ目の花は、少女に祠に入るよう言う。
少女が祠に入ったのを確認すると、他の女が現れる。
その酷く怯えた様子の女に触手を伸ばし、肉を蝕み、血を飲む。
そんな様子がしばらく、ずっと続く。

ある日、いつも通り少女が遊ぶ様子を眺めていると、空に灼熱の太陽が現れる。
その太陽を見て、目色を変え、少女をぐちゃりと刺し殺す。

映像はそこで終わっている。無情であってはならない事を映像を通して見てしまった探索者は SAN 1/1d4
アイデアをせずとも、映像にうつっていた少女は先ほどひまわり畑で会った少女と同じだという事が分かる。


映像が終わった後、祠には、大きく咲く笑顔のひまわりと、笑顔の女の子の絵が貼られている。
その絵の裏には、『精神転移(基本p266)』が書かれている。


盛り上がった地面を見ると、土が柔らかく掘りやすそうだ。
掘ってみると、体に大きな、抉れたような穴があり、しかし先ほどの少女だと分かる死体が入っている。SAN 1/1d4
しかしまだ希望はありそうに見え、命は助かるんじゃないのかと思う。<応急手当><医学>が振れる。
成功で肉体的には回復するが、意識はないだろう。体は生きているが、意識が生きていない状態、しかし、『生命力、内なるパワー』を感じる事が探索者にも分かる。


【シアエガ転生】
全て探索が終わると、天から「ニンゲン…ニンゲン…」と、探索者を呼ぶような声が聞こえてくる。
その声の方を見ると、天にのびる大きなひまわりから聞こえてくる事が分かる。
「ニンゲン…ナリタイ…ナッテ、ブルーメノタメ、フクシュウ、スル。」と、懇願したような声で言う。
「オネガイ、ニンゲン、トモダチ?…ノ、カタキ、ウツ。」
「ソレニ、ブルーメノ、カラダ、シナセタクナイ…ワレガブルーメトシテ、コノニクタイデ、イキタイ…」と頼んでくる。
「アナタタチ、カエリカタ、ワカラナイ…ニンゲンニシテクレタラ、オシエル」(どうしてもやってくれない探索者にはこれで押し切る)

<交渉技能>-20に成功で、ニンゲンへの復讐は諦める。(RPによって補正入れるのもあり)

そして、探索者は『精神転移』を行うのだ
少女の肉体に触れる事で、精神を分けてもらう事ができる。

精神転移を行う際は、詠唱する者がまず10MPを減らす。
詠唱する者と力を合わせる際は、詠唱する者に力を合わせる者の体が触れていればよい。
そして、『ひまわりのような花』のMP、35ポイントと、探索者達の合計MPを抵抗にかける。
成功した場合は、呪文の使い手(代表者)は、1d10正気度を失う。


→成功
EDへ


→失敗
ただちに呪文をかけ直さなくてはならないが、そのうちマジックポイントが全て無くなってしまうだろう。
マジックポイントがかけられなくなった時点で、探索者は意識を失う。
その瞬間、『行き場を失った魂』の形を見てしまう。

探索者が見た者のは、自分たちをじっと見下ろしている巨大なひとつ目だった。
目の周りで空が二つに別れた。
深い裂け目ができ、その間から闇が染み出し始めていた。
夜よりも黒い闇で、それがネバネバとした触肢の塊となって、はいおりてきた。
次第に形をとりはじめ、だんだんはっきりした形になっていった。

何かが立っていた。
黒い空を背にして立っているのは、何か闇の触肢をもち、緑色に輝く目を持ったものだった

SAN 1d10/1d100


→SAN0ではない
探索者は病院のベッドで目を覚ます。
頭でははっきりと覚えている。あの、恐怖の花を。
そのような恐怖とこれから闘いながら生きていくことになるだろう。

・バッドエンド1
生還 1d10
クトゥルフ神話 +4


→SAN0になった
探索者は目覚める事は無かった。意識はあるのかどうかわからない。
しかし、あのひとつ目の花の事を忘れる事はないだろう。
たとえ意識が戻らなくても、目がさめなくても、脳が動く限りはその花の恐怖を引きずる運命なのだから。

・バッドエンド2
SAN0ロスト

 


【ED】
精神転移が完了し、少女の肉体に魂が宿る。
疲れ切った探索者の前に、ぼろぼろの少女が立つ。
「ありがとう。私、ブルーメの体を使って…この子として、強く生きていく!」
と、探索者に抱きつく。
先ほどまで咲いていたひまわりは消えており、代わりに少女はひまわりのように眩しい笑顔を探索者に向ける。
瞬間、突然高かった気温が更に高くなる事が分かる。
「やだ…あいつが来ちゃう!太陽が、こっちに来ちゃう!」と言う。
ブルーメは、無が広がる丘の下に走るように言う。時間が無い。


→信じて走る
ブルーメを信じて走っていくと、気が付いたら先ほどのひまわり畑に来ていた。
ブルーメも無事で、そこは日本の熱い夏の気候だった。
探索者は傷だらけのブルーメを連れて、病院へ行くだろう。
精神的にも肉体的にも傷付いた少女を、どうするかは探索者次第だ。

・ハッピーエンド
生還 1d10
ブルーメを助ける 1d8
クトゥルフ神話 +1


→その場に留まる
その場にとどまった場合、近付いてきた灼熱の太陽は、探索者を焼き殺す。そして見てしまう。その生きている大きな雲のような炎に、SAN 1d3/1d20
更に死ぬ間際、意識が途絶える瞬間、探索者ははっきりと見てしまう。
その炎によって、先ほど自分たちが復活させた少女の体が破裂し、出てきたものは肉塊ではなく、夜よりも暗い闇の中、ネバネバした触手の中、緑色に輝く大きな眼球がある事を。SAN 1d10/1d100
「タスケテホシカッタ…」そうはっきりと聞いたが、その言葉を探索者は理解できなくなってしまうのだった。
なぜなら、もうあなたたちの体も魂はここにはないのだから。

・バッドエンド3
肉体的ロスト


【NPC】
ブルーメ
STR6 CON7 POW18 DEX18 APP18 SIZ5

小学校低学年ぐらいの見た目をした、外国人の少女。
肉体的に死んでおり、シアエガは彼女の


【背景】
シアエガはとある丘に拘束され、退屈な日々を過ごしていた。
ブルーメは、ドイツのとある村の狂信者の大人達に言われ、生贄としてこの丘に来ていた。
そこで人間に興味を持ったシアエガと仲良くなり、日々を過ごしていた。
大人には理解できない神話生物の言葉や見た目が、大人より優れた霊的感性を持った子供には理解できてしまったのだ。
シアエガも、そんな無邪気なブルーメに触れてしまい、シアエガは徐々にブルーメを大切にしたいという心を持ってしまった。
シアエガは供物のブルーメを食べる事ができず、隠し続け、他の供物を食べて生きていた。

しかしある日、クトゥグァのテレパシーにより、彼ら神話生物の言葉で「人間と仲良くなってどうするんだ。殺してしまわないとその人間ごと貴様を燃やし尽くすぞ。」と忠告した。
クトゥグァに怯えてしまったシアエガは、他の神に殺されるぐらいなら自分が食べてしまいたいと、ブルーメに襲い掛かる。
最期、ブルーメは笑顔で「いいよ。私はそのために来たんだもの。」と、自らの体を差し出す。
そしてシアエガはブルーメを差し殺すも、また生き返るだろうという希望を捨てられず、土の下に隠した。その大きな目からはねばねばとした体液ともいえる涙を零したのだ。

後悔したシアエガはブルーメの姿をつくりだし、自分のそばに居させようとした。(最初に探索者が追いかけたのはこの化身)
今回、ブルーメを通して探索者を丘に呼びだしたのは、ブルーメの体を使って人間として自由に動けるようにし、その教団に復讐を誓おうとしたからだ。


【タイトルの理由】
これはひまわりの花言葉。
ハッピーエンドの場合、ブルーメは探索者しか頼る者がいない。つまり、生きて目覚めた状態の探索者だけを見つめてるわけだ。
バッドエンドの場合、探索者は大きなひとつの目を見てしまう。つまり目を見つめてしまったわけだ。
シアエガはブルーメと見つめ合って、お互いに信頼関係を築いた。そういう事でもある。
バッドエンド寄りのタイトルである。

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